まだ正式な決定ではないので、若干の修正もしくは白紙になる可能性もありますが、国土交通省が自動車の燃費試験方法を2018年から国際基準の方法で採用するとのこと。
4月の三菱自動車の燃費不正や5月のスズキのことを考えての配慮だとは思いますが、どうなんでしょうかね~?
確かに今までの燃費試験方法は、アメリカ方式に近いやり方を取り入れていたらしいので、試験が上手くいかずに不正に手を染めてしまっていたとも考えられます。
とは言え、私から、いや国民からすると燃費の数値そのものの表示が実際の燃費の数字とは、かけ離れた数値を出してあたかも相当燃費の良い車のように仕向けてる国土交通省にも疑問が残るわけです。
なぜもっと分かりやすい燃費の表示をしないのか?
そう思いませんか?
ということで今回は、自動車の燃費試験方法について詳しく見ていきたいと思います。
燃費試験方法 実燃費は2割から3割減って?
燃費についてディーラに聞いてみても、「2割から3割程度減らした数値をみておいてください」と言われるのが関の山。
2割から3割減らした数字の計算はできますが、何ともアバウトな数字だとは思いませんか?
運転する人の乗り方や使用する場所で若干の数値は違うとはいえ…
しかも、燃費の数値が良い車ほど実燃費との格差が大きくなる。
変でしょう?
天下のプリウス様がいくら燃費36km/Lとかいっても、実燃費は26km/L~28km/L。

「だったら、最初から実燃費の数値を公表しておけばいいじゃん!」
と思ってしまいますよ、ホント。
このことについては、一般人で凡人の私がどうこう言ってもどうにもならないのですが、もっと国民に優しい分かりやすい数値を国土交通省や各自動車メーカーにお願いしたいものです。
そのほうが燃費の不正がなくなるのではないかと私は思っています。
何か愚痴ばかりの話になってしまいましたね、スミマセン…
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燃費試験方法 国際基準になる国土交通省の本当の狙いとは?
2018年から国際基準を取り入れることで、国土交通省の狙いは、
- 不正が減る
- 開発コストが減る
その結果、
- 車を購入する私たち消費者の購入負担を軽くする
そんな狙いがあるようです。
ただ、その狙い通りに事がすんなり、事が運ぶのか?
国際基準になることで従来のJC08モードの数値よりも、より実燃費に近づくと国土交通省は考えているらしいのですが…
ホントのところ、どうなんでしょうかね?
お役所特有の考えが抜けない、国土交通省。
もっともっと、しっかりと国民の声に耳を傾けて皆が納得の行く燃費基準を作り出して欲しい。
私はそう思っています。
車は、もはや人間の生活の一部となっています。
ここをないがしろにすることはやめて欲しいものです。
何にしろ、今後の燃費試験方法の行方には注目して行きたいと思っています。
(2016年6月11日 追記)
6月10日に国土交通省は、燃費不正を行った三菱自動車とスズキに対して今後実施していく審査を厳しく審査していくと公に宣言しました。
これに伴って、三菱自動車とスズキ以外のメーカーも何らかの不正が明らかになった場合は、メーカー名や不正内容を公表するとのこと。
そして不正行為が見つかった後の審査も厳しく行っていくとのこと。
今まではメーカー側に燃費測定を任せていたのを、抜き打ち検査をして国土交通省も燃費不正のチェックを厳しくしていく模様。
また、今回の燃費不正行為により一般の方からの苦情が多かった燃費基準を、今までの日本独自の基準から国際基準に移行していくことになりそうです。
市街地走行、高速走行の時などパターンをいくつかに分けて燃費を測定していく考えです。
これにより実際の燃費の数値に近づけて行こうというもの。
消費者にも、ずいぶん分かりやすくなりそうですね。
今まで曖昧だった、燃費の数値に関して正確な数字が出ることは、一般消費者にとって喜ばしきことです。